本日の一曲No204:ゴースト/ニューヨークの幻~アンチェイント・メロディー

涙とは・・・

涙とは、自分ではどうしようもない物で、
あの時の涙は、本物でした。

この言葉は、息子が高校3年生の秋、
野球部のお別れ会で、後輩からの言葉に答えたときの言葉です。

昨夜、「ROOKIES」を見て、
グランドで抱き合って、泣いていた彼ら・・・。

実際には、試合終了後、あのようにグランドで振舞う事は許されず、
涙を堪え、堪えきれない涙を噛み締めて、グランドを去る、
というのが、良く見られる光景です。

特に、高校野球って、昔は、喜怒哀楽をグランド上で表すものではない、
という、日本的というか、相撲の様な美意識の様なものがあって、
息子の学校では、今でも、ヒットを打ったからと言って、
ガッツポーズなんてやったものなら、先輩からド叱られるし、
審判に抗議なんて、とんでもない話です。

粛々とプレーし、結果は潔く受け入れる。
今の人の感覚って、そういう静かな流れの中から、
汲み取る感動とか、感情とか、
そういうのって、苦手なような気がします。

その分、自分自身の感情表現も、直線的、
よく言えば、素直というか、
哀しければ泣き、嬉しければ笑い・・・。

でも、かつての日本人の感覚って、それだけじゃなかった気がする。
哀しくても、笑う、嬉しくても、怒った顔をする。
その中には、相手への思いやりとか、敬う気持ちとか、
そういう物が、あいまって、自分の気持ちを表に出さない美徳という感覚があった。

しかし、若い子たちの涙って言う物は、
時によって感動を覚えます。
ドラマであれ、現実であれ、
努力をすればしただけ、その結果にまつわる涙という物は、
勝者、敗者、関係なく、美しい。

息子の場合、夏の大会前に、ベンチから外れる事はわかっていました。
当然、後輩達と行動を共にすることも多く、
その中で、負けても「俺は泣かない、泣けない」
というような話が出ていたようでした。

11月の送る会のとき、後輩から先輩へ一人一人、
メッセージををくれるのですが、
息子へのメッセージの中に、
「○○さんは、大会前、俺は絶対泣かない、と言っていたのに、
準決勝で負けた時、泣いていましたね。
僕は、○○さんの涙が見られてよかったです。」
という言葉があったのです。

その後の、息子から後輩への言葉が、これでした。

「涙とは、自分ではどうしようもない物で、
あの時の涙は、本物でした。」

夏の大会中、応援にも行き、送り迎えの車の中でも、
どこか冷めた様子で、そのときも、
泣かない、泣けないという様な事を言っていました。

実際、試合に負けたときも、アイツは泣いていませんでした。
淡々と、後片付けをして、スタンドで後輩に指示を出していました。
グランドの選手も、応援の保護者の方たちもみんな泣いていました。
でも、私も主人も、涙は出てきませんでした。

淡々と自分の最後の仕事をしている息子を見て、
泣けるはずがありませんでした。

スタンドから外へ出て、
先生と主将から、保護者への話があり、
保護者の方たちは又涙。
でも、やっぱり私には泣くことが出来ませんでした。

そして、帰りの車の中で、息子が言いました。
「俺、絶対泣かない、泣けないと思ってたのに、
ベンチから選手が出てきて、○○が、俺に
「ゴメン、負けた」って言って抱きついてきた時、俺も泣いた。
自分でもビックリした。」

私は、このときやっと、息子の高校野球の夏は終わったんだなと感じました。
試合が終わった瞬間ではなく、仲間と抱き合って泣いた時、
やっと、終わったんだと・・・。

そして、そんな仲間と一緒に過ごせた事、お前は幸せだったねと。
息子には試合が終わった後、話したことですが、
キャプテンは、帽子の縁に、ベンチに入れなかった3年生、4人の名前を書いてくれていました。
ベンチに一緒にいるんだ、そういう気持ちでいてくれたそうです。

最近、大人の男が、TVでもなんでも、泣き過ぎです。
男は黙って、○○ビール!
基本はこれでしょう。

そういえば、私は「ROOKIES」最終回だけ見たのですが、
その後、息子と話をしていて、
彼も最終回だけ見たらしい。
お互い、あの試合は決勝戦だと思って見ていたようで、訳分からんかったね、
ということで、終わりましたが、
毎週見ていた主人も、よくわからんかった、というので、
しゃーないなー、です。

本日の一曲No204:ゴースト/ニューヨークの幻~アンチェイント・メロディー
ポスターのデミー・ムーアの涙を浮かべた顔が忘れられなくて・・・。

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