本日の一曲No544:リベンジャー

グランドの神様・野球の神様・それから・・それから・・・。

この世には、見えない神様って、いるんだなと、思えて仕方のない三日間でした。
決して、カルト教団とか、なぞの宗教団体の回し者ではありませんよ。

今週、8/8.9.10と三日間、息子が野球の試合のために帰ってきていました。
毎年この時期、全国から7つの大学が集まって、体育総体のような大会があります。
今年の主管大学は、地元、名○屋大学。
本人は、今月二十日過ぎにある、院試のため、
帰って来るか否か、最後まで迷っていましたが、
やはり故郷に錦、ではありませんが、
地元でやりたかったのでしょう。
院試を受ける部員の中で、一人だけの参加でしたが、
帰ってくる方を選びました。

7日の朝、夜行バスで到着し、10日の夜行バスで帰るという、
強行軍でしたが、終わってみれば、帰ってきて良かったと思える、内容でした。
場所は、高校の頃、何度も試合をしたことのある球場。
しかし、三年の夏。
甲子園を目指した県予選では、ベンチにも入れず、スタンドで応援するしかなかった場所。
同じ球場で、グランドに立てるだけでも幸せなはず。
ましてや、マウンドで投げることが出来るのですから、
どんな気持ちだったのでしょうね・・・。
見ている私たちの方は、感無量でした。

第一日目、初戦の相手はいつも一番強い、九○大。
珍しく序盤から、自軍の大量得点。
5回を終わって7x1。
そこでアナウンス「ピッチャー、○○くん。」
息子の背中が、マウンドへと走っていきました。
元々3番手で出ると聞いていたのですが、
2番手での登板でした。
この日は、中学の仲間や、高校の仲間。
その他にも、野球部の保護者の方が何人も、
応援に駆けつけてくれていました。
嬉しさ半分、心配半分。
複雑な気持ちで、とにかく頑張ってくれと祈るばかり。
その時、ボトボトボト・・と大粒の雨が降り出して、
あっという間に土砂降り状態。
息子は、一球も投げることなく、試合は中断。
絶妙のタイミングに、絶句。
このままコールド試合になりませんようにと、天の神様にお願い。
その甲斐あってか、雨は15分ほどでパタリと止み、試合再開。
せっかくいい流れだったのに変わりはしなかったか、
待っている間に気持ちは大丈夫だったかと、
親としては心配の種はつきません。
しかし、そんな思いも知らないで、
マウンド上の息子は、自分のピッチングを忘れずに、
6.7.8回を無失点。
ヒット2本、三振2個、四死球0、投球数39球という内容で無事に終了。
9x1で8回コールド勝ち。
見に来てくれていた人みんな、良かったと言ってくれました。
野球の借りは野球で返すと言っていた息子。
おめでとう、と心からそう思いました。
そして、何て幸せな子なんだろうと・・・。

大学へ入ってからも思うような投球が出来ず、
3年の秋、やっと、自分のピッチングが出来るようになったところです。
そして、運命のめぐり合わせか、4年生最後のこの大会の開催地が、
地元だったこと。
おかげで、かつての仲間に、今の自分を見てもらえたこと。
忙しいのに、見に来てくれたこと。
全てに、有難いという思いで一杯でした。

2試合目は惜しくも敗れ(息子の出番はありませんでした)
3位決定戦へ。
相手は京○大学。
昨年度の優勝校です。
息子の学校は2位でしたから、
去年の決勝戦チームがそのまま3位決定戦へ落ちてきたと言う感じ。
試合は投手戦になり、5回を終わって0x0。
ここで我が○北大学は、ピッチャー交替。
しかし、アップ不足から乱調気味で、
フォアボール・ヒット、送りバントで、
1アウト、2.3塁。
いきなりピンチ、と思ったら、ピッチャーがベンチへ。
なかなか戻ってこない、と思ったら、息子がマウンドへ。
バッターは4番。
こんな場面で出てきて欲しくはないけれど、
抑えのピッチャーは大抵、こういう場面での登板。
1試合目みたいに、大量リードで、なんていうのが
むしろ珍しい、というか、このチームでは初めてと言っていいほどの
出来事だったわけで。
一点は覚悟の場面。
何とか踏ん張って欲しいとの願いもかなわず、
3球目をセンター前の犠牲フライで、一点を取られてしまいました。
その後は調子よく抑え、
7.8.9回を無失点。
3回2/3を投げて、
ヒット1・三振3・フォアボール0・投球数48という内容。
まさに、熱投でした。
迎えた9回裏の攻撃。
このまま負けてしまうのかと半分諦めながらも、
息子の役目は終わったので、気持ちは落ち着いて見ていられます。
一人目ヒット・敬遠気味のフォアボール。
そして、送りバント。
とその時、運命は動きました。
バントの打球を処理したピッチャーが一塁へ悪送球。
それも、飛び上がっても取れない大暴投。
2塁ランナー生還で1点。
同点!!
と、思ったら、ボールはグランド内をコロコロ・・。
1塁ランナーも悠々生還で逆転サヨナラ。
息子に勝ち投手の名誉まで転がり込んできました。
普通、試合内では、相手のミスにはあまり喜んだりしてはいけないと思って観戦していますが、
このときばかりは、思いっきりバンザイをして、同じように観戦していた
他の選手の父母と、ハイタッチに歓声にとはしゃいでしまいました。
主人なんかは、応援団のところまで走っていって大盛り上がり。

この場所で、悔しい思いをしていた3年前。
グランドの神様、覚えていてくれたのでしょうか。
周りは台風の影響でゲリラ的に大雨が降っていたと言うのに、
ポツポツと風に流された雨粒ぐらいですんだのは、
あまり暑くても、寒い地方からくる息子たちの学校は、
きっと、ばててだめだったでしょうから、
この三日間の曇りの天気は、
天の神様のはからいだったのでしょうか。
チームにもう一人いる、地元出身の選手も、攻守に一番の働きをしてくれました。
地元の神様も応援してくれたのでしょう。
その選手のところには、またよく打球が上がったのですが、
そのたびに、後ろから、ご両親の声が響いていました。
「お願い、お願い、取って、取って・・・。」
高いフライが多かったものだから、
お願いする時間も長い長い。
息子が投げているときも、すんなり3アウト、
と思ったら、悪送球でもう一人、とか。
何かと楽しませてくれたのも、いたずら好きの神様の仕業かもしれません。

とにかく、感謝と感動で終わった三日間でした。
できれば、2試合目、地元大学に勝って欲しかった・・・。
主人など、その試合だけは勝って欲しいという思いが強かったので、
負けた後、落ち込んでしまって、
本当なら、遠くから来てくれていた保護者の方と、食事にでも誘おうと言っていたのに、
元気がないと言い出し、そのまま家へ帰る始末。
主人が、そこまでその試合に思い入れがあるなんて思っていなかったので、唖然としてしまいました。

なにはともあれ、息子よ、
「おめでとう」
リベンジ、おみごとでした。

本日の一曲No544:リベンジャー
1979年のイギリス映画です。
音楽はガトー・バルビエリ。
この曲を紹介するのは2回目かもしれません。
が、どうしても、今日はこの曲で。
テナーサックスのカッコイイメロディー。
アクション、サスペンスといった要素てんこ盛りのスコアですが、
ペットではなくサックスという音色に、どこか哀愁を感じます。
息子リベンジは、劇的な瞬間で幕を下ろしましたが、
気持ちの中は、案外静かで、ただただ、良かったねと。
じーっと息子の姿を見ていると、じんわりと涙が浮かんできました。
人生、頑張っていれば、いい事あるんだと実感した瞬間でもありました。








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