本日の一曲No709:ブーメランのように
インプット・アウトプット・・・。
最近、ちょっとしたジレンマに陥ってます。
久しぶりに本を読もうと手に取ったのですが、
歳なのか本を読む習慣から遠ざかっていたせいなのか、
ゆっくり読んでいるつもりでも、なかなか活字が意味として入ってこないのです。
時間ばかりが過ぎていって、進んだページはほんの少し。
内容が難しい本だった事もあるとは思いますが、
本題に入る前に挫折しそうです。
時間がかかるという事は、仕事と一緒で効率が悪いだけでなく、
他にやりたい事があるのに、その時間を奪ってしなうという事。
こうしてブログを書いたりする時間が削られてしまうわけです。
物を作るという事がアウトプットとすると、本を読んだり音楽を聴いたりはインプット。
天才ならば、インプットされる情報がなくても自分の中から新しいものが生まれてくるのだと思うのですが、
そんな才能のない私などは、
本や映画や演劇、それに絵、体を動かす事もそうなのかな。
外からの刺激を受け感じる事で、何かが生まれ、発信出来る。
というインとアウトの繰り返し作業だと思うのですが、
その割合が半分ずつというわけにはいかなくなってくると、
両方が滞ってしまうという悪循環に陥ってしまうようです。
どちらかの時間を犠牲にしてやっと片方の作業が終わるというか・・。
今もこうやってキーボードを叩いている傍に、
閉じられた本が置かれていて、
何時開いてくれるんだと、脅迫してくるような感じと言うか、
自責の念があるというか。
どちらに重点を置きたいかという問題ではないと思うのです。
その時々で違っていていいのだと思うのですが、
一方方向にだけはしたくない、というのが私のこだわりです。
本日の一曲No709:ブーメランのように
1976年、フランス映画。
音楽は私の大好きなジョルジュ・ドゥリュリュー
彼が作り出すスコアは哀愁があって、大好きです。
この映画の曲もフランス映画、アラン・ドロンの雰囲気にピッタリ。
手から離れたブーメランが宙を旅して戻って来るとき、
途中で何かを探しているように弧を描く。
直線的ではないあの姿勢と眺めている間の滞空時間が子供の頃から好きでした。
創作作業は、逆の動きで、向こうから来たものを受け止め、
加工して送り出すさわけですが、
弧を描きながら伝わっていく間に、
いろんな方とめぐり合い、作用を及ぼしながら進んでいって
又戻って来るという感覚がにているように思います・・・。
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