本日の一曲No743:機動戦士ガンダムSEED~優しい眼差し
11月24日、バウが永眠しました。
12月20日で14歳になるところだったのにね。
長い間、ありがとう、お疲れさまでした。
ゆっくり眠ってね。





バウが来たのは、息子が大学入試でセンター試験を受けに行った日の事でした。
7月にその前に飼っていた雑種犬のクーが亡くなって、
看取った私はもう二度と次は飼わないと言っていたのですが、
主人と娘が我慢しきれず、次に飼う犬を探していました。
保護センターを調べましたが、半年待ちと言われ、仕方なくお店を回っていました。
娘は部活で忙しくて主人と私で探していましたが中々思う犬が見つからず、
やっとこの子がいいかなと思う子に巡り合いました。
次の日の朝、主人と娘が買いに行きました。
帰ってきた娘の抱えていた箱の中には、前日主人と決めていた子とは違う子が。
その日の朝、お店に来たばかりだという小さな子犬でした。
店にも出てなくて、裏から出してきてくれたその子がバウでした。
それからは、一日中、三人でワイワイ。
ご飯をやったり、名前を付けたり・・・。
夜、息子が帰ってきて、ただいまだけ言って二階に上がっていった時も、
自己採点でもしてるんだろうぐらいで、誰も気にせず・・・。
今から思うと無神経な家族です。
次の日も息子を送り出した後は、バウ一色の時間が過ぎていき、
息子はセンター二日目を終わってやはり部屋で閉じこもり。
月曜日に学校へ行って、センターの報告をして帰ってきたと思ったら、
いきなり告白!?
実は、一日目、一番得意なはずの数学で失敗し、落ち込んでいたらしい。
当然、目標値には程遠く、帰りには先生が勝手に(失礼)ほかの大学の願書を2校も取り寄せてくれていた。
本人も、志望校を変える気でいたらしいが、
大学受験の事など何にも知らない私は、反対した。
元々、部活が忙しく、受験勉強を始めたのは7/31日。
5か月余りの勉強では無理もある。
という事で二次試験を重視した大学を選んでいたので、
センターの結果は、元の目標値に戻っただけの事。
途中、思った以上に成果が出て、目標を見失っただけなのだ。
と、受けないこちらは簡単に言える。
結局、初めの志望校を受け、予定通り?二次試験で一気に挽回。
第一志望の学校に合格できました。
その代わり、本人も「俺は日本でこの期間一番勉強したと言い切れる」
ほど、勉強していました。
夜行バスで帰ってくる息子を朝、駅へ迎えに行くと、
ちょっと下を向いた感じ。
でも、これは演技だとすぐわかりました。
車に乗り込んだ彼に、「よ~し、買いに行くか」
「えっ?わかる。」
「良かったんでしょ。」
二次試験の問題は俺のためにあるような問題だったと、
豪語するほど満足だったらしく、そのまま店に約束のPS3を二人で買いに行きました。
もしも落ちていたら、1週間後の後期の試験を受けなきゃいけないのに、
二人とも全然その気もない。
やっぱりお気楽な家族です。
ちなみに夜行バスで帰る子なんて、近場の子だけで、みんな飛行機だそうな。
それから息子はゲーム三昧の日々。
家族はバウと遊んでばかりの日々。
受けた学校は仙台は東北大学。
なにしろ遠いので、発表当日も、見に行かず、書簡の連絡を待っていましたが、これが遅い!
そのうち、下宿を探しておいた先から、決めてもらえますかと電話があり、
「すみません、まだ連絡が来なくて受かっているかどうかわかりません。」
「えっ、受かってると思いますけど。」
「本当ですか?」
「もう一度調べてみますね。」
・・・という信じられない処から合格を知った。
ちなみに何学部で?などとそこまで聞いて、結局その業者とは違う学生マンションにしてしまった。
ごめんなさい。
下宿を探すのも、野球部に入るつもりだったので、練習場にも近く、キャンパスにも近い処。
バタバタした」毎日の中で、息子は旅立っていきました。
二次試験の幸運は、バウが連れてきてくれたものだと思います。
そして、息子代わりに?主人はバウと相思相愛の生活に・・・。
以後14年間、寄り添い続けてくれました。
娘のボートの試合を見に愛知池に行って、女子高生のみんなに可愛がってもらったり、
池の中バシャバシャ入って溺れそうになったり・・。
若い女性が好きで、散歩していて女性が歩いてくると寄っていく。
傍まで来て年配の人だと、くるっと回って帰ってくる(失礼な奴)
1年生ぐらいの子にタヌキと間違われたり、
ふにゃふにゃ鳴くので、猫に間違われたり。
最近では、「アーーッ!」て鳴くので、
カラスかなにかみたいで、近所から大きな鳥でも飼ったのかと思ったと言われたり、
面白いわんこでした。
新聞屋さんや近所の人によく遊んでもらったね。
散歩途中の恋犬?ゆずちゃんとは、よくロミオとジュリエットごっこ。
ゆずちゃんは数年前に逝ってしまったから、今頃、一緒に走ってるかな。
夜はリードと首輪だけ持って、主人と二人で、
久しぶりに毎日バウと散歩した道を歩いてきました。
でも、見えはしないけどきっと、バウも一緒に歩いてくれていたはず。
ゆずちゃんの家にも報告をしてきたよ。
最後の夜は苦しかったね。
夜中中傍には居ても何もしてやれなくてごめんね。
プリンで何度か生き返ったから、朝、シュークリームのクリームを鼻先に持っていっても
ペロリともしなかったとき、駄目かなと思ったよ。
よだれにも少し血が混ざっていたしね。
仕事から帰ってきたときは、ひだまりでお昼寝してるみたいに逝ってしまっていて・・。
誰かが帰ってくるまで、力が残っていなかったんだね。
それとも、夜寝れてなかったから、昼寝したつもりだった?
鼻先にクリームで少し残ったままだから、きっといい匂いの中だったかな。
耳も目も駄目になっていたけれど、鼻だけは最後まで良く働いてたから。
とても安らかな顔をして、何度見ても直ぐに起き上がりそうで・・。
でも、君は逝ってしまってて。
一緒に居てやれなくて、ごめんね。
どうぞ、ゆっくり休んでね。
ゆずちゃんと一杯遊んでね。
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